今年の2月に都内の病院でカテーテルアブレーションを受けました。
なぜカテーテルアブレーションを受けることにしたのか、そこまでの道のりをぼんやりと思い返しています。
今回はその⑧:入院編‐アブレーション当日‐です。
アブレーション当日は朝5時に起床、服薬に必要な最低限の水分だけ摂取し、検査を行った後、手術着(?)に着かえて9時前にオペ室へ。
オペ室までの道中もオペ室内もコンタクトレンズをつけていないので、何も見えず。(結局術外来で聞かされたお作法なんて、全く意味がなかった。)
オペ室内は想像している以上にデジタル(すごい数のモニターがあった)で、想像している以上のスタッフの方がいて驚いた。
たった一人の人間の心臓のリズムを戻すことに、こんなに多くの方の力がいるのかと思うと、感謝や申し訳なさと同時に、絶対今後も社会保険料は払おうと、と心から思った。(なお、医療費については別途報告します。)
オペ室の中央にある手術台(?)は、数段の階段に上にあり、まるで祭壇のように感じた。いや今から考えるとFIのピットボックスと言った方が正しいかも。
靴を脱いで(あれ、靴でオペ室まで行ったのかな?)、ピットボックスに入り、指示されるがままに仰向けになる。
誰も彼もテキパキと動く。
術着の背中部分が(乱暴に)破られ、冷却パッドを張られる。
その後執刀医と二言三言話をした後に、ラテックスのにおいが強いマスクが口にあてられた。“ゴムのにおいがきついな―”と思い咳き込んだ次にある記憶は、ストレッチャーで移動しているところ。
看護師さんに軽々とストレッチャーから病室のベッドに移し替えられる。
右足鼠径部からカテーテルが入っていたので、鼠径部にサンドバックがおかれた状態で右足を固定され、4時間は身体を動かさないよう指示される。
寝返りができずに苦しかったので、左側に枕をいれてもらう。軽い吐き気(PONV??)があったぐらいで、痛みを感じることはなかった。
次に目が覚めたのは16時前。
ベッドの横にある心電図モニターを見ると、自分の心臓が描出したとは思えない心電図の波形に感動する。そういえば鼓動が恐ろしく平穏だ。“心臓ってこんなに正しいリズムを刻むんだ”と感動した。
大人になってこんなに感動したことはないぐらい。
少し落ち着いたところでスマホを見ると妻からLINEが入っていた。
手術時間が想定以上かかったせいか、リカバリールーム(?)で面会ができず、未だ病棟前で待たされているとのこと。
看護師さんに連絡すると、わずかな時間だけ病室に入れて頂けることになった。
妻の話では、アブレーションは3時間程度を予定していたが、5時間を超える大手術(?)になったとのこと。
妻が帰った夕方から、想定していなかった事態に苦しむことになる…